第一章‡いつもと違う夏

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「こんにちはー。おばあちゃーん?」 玄関は空いていた。 玄関口から中に叫ぶ。 「あらあらいらっしゃい璃緒(りお)」 「久しぶり、おばあちゃん」 笑顔でおばあちゃんが迎えてくれる僕まで笑顔になった。 僕はもう決まったように勝手に荷物を部屋に運ぶ。 おばあちゃんの家は二階建てで、僕は二階の一部屋を使うことが出来るのだ。 「疲れたでしょう。ゆっくりしてね」 「うん、ありがとう。少ししたら散歩にでも行ってくるよ」 開け放った窓から心地よい風が吹き込んでくる。 家の中にいても自然に包まれているような気持ちになる。 「じゃぁちょっと行ってくるね」
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