君の言うままに…その先。

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マサミはぽわっと赤くした顔でオレを見つめる。 少し乱れた呼吸。 少し潤んだ瞳。 オレはマサミの頭の後ろに手を回し、 そっと引き寄せ耳の下に唇をよせた。 そのまま唇を滑らせ耳にもキスをする。 マサミは体を固くし 首を竦める、 「……っ…擽ったい」 止めていた息を切なげに吐く。 Yシャツに手を伸ばした。 マサミはYシャツに伸びたオレの手首を掴み、 「…ユヅル…」 戸惑いをみせオレに視線を向ける。 オレは薄く微笑みマサミの唇に唇を合わせた。 ちょっと離し唇の隙間からオレは、 『…大丈夫。 マサミの嫌がる事はしないから』 安心させるように何度も唇を合せる。  大丈夫だろ。  マサミは恥ずかしそうに頷く。 ボタンをふたつ外した。 外したシャツに人差し指を掛け横に引く。 胸元を開け鎖骨の下にオレは唇をつける。 マサミは吐息を漏らしオレの頭に両手を添え、 顔を付けている。 頭に熱い息が掛かる。 それだけで体はマサミでいっぱいになる。 それだけで体中が激しく疼く。 唇を付けている胸を強く吸う。 白い肌に赤く印がつく。 赤いそれを舌先でなぞるっと マサミの体は後ろに仰け反り。 「……ん…」っと 鼻から熱い息が漏れた。
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