3年生

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いつもの様に…Kissから始まる行為。 いつもと違ったのは耳にKissをした後の言葉。 ユヅルは 口を開けて。       舌を出して。って囁いた。 その初めて聞く言葉に体中が熱くなり脈打つ。 戸惑うオレに…唇に… ユヅルの唇が触れ、 触れたまま早くって喋る、 オレの唇も一緒に動く。 オレは戸惑いながら、ちょこっと舌を出すと ユヅルの生温かい舌が絡みついてくる。 オレの口腔内に滑り込むユヅルの舌、 鼻から抜ける熱い息。 いつも以上に激しいKissに呼吸が苦しくなる。 戸惑いと快感でボーッとするオレをベッドに押し倒す。 ユヅルはオレの耳元で囁く 「今日はオレにしてくれるの?」って 熱い吐息が恥ずかしさを取り除いていく。 疼く体でオレ小さく頷いた。 ベッドに横になっていたユヅルは 上体を起こし左腕で体を支え 上からオレにKissをする。 口から首へ移動する唇。 何かを隠すように目を瞑るオレ。 その時ユヅルの手がオレの手首を掴み 手をユヅル自身へ誘導する。 困惑するオレの手。 初めて触るものに震えるオレの指。 「 ………っ 」 触れただけで漏れるユヅルの声。 目を少し開けると目の前にユヅルの顔がある。 赤く染めた顔を歪め荒い息を吐く。 オレはユヅルの顔を見ながらゆっくり手を動かすと ユヅルは上体を更に起こし仰け反る。 唇を噛む口から漏れる熱い息、甘い声に 触っている手からビクビクと伝わる脈、 オレの体が熱くなり昇り詰める。 手の動きを激しくするとユヅルの息が更に上がる、 オレの耳に掛かるユヅルの熱い吐息と 握るものの熱さで… オレはユヅルの名前を呼んだ。 その途端、ユヅルの体は更に激しく揺れ、 ユヅルとほぼ同時にいってしまった…… オレとしては、ちょっと早すぎて情けなかったけど …ひとりでいかされるよりも気持ちよかった。 終わったあと、 ユヅルがオレの髪をクシャクシャっと撫でた… だからユヅルも満足してくれたんだと思う。
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