君の言うままに…

5/10
124人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
オレがどうした?っと聞くと 気怠そうな吐息の後 『kissがしたいな…』 外を見たまま小さな声でユヅルが囁いた。 「ここでは無理だろ…」 『…そうだな  分かってるよ』 胸がぎゅーとなり。 切なくぎゅーとなり。 オレはユヅルの腕を掴み教室を出た。 屋上に続く階段にユヅルを連れ込む。 kissするんだろー? オレはそう言って…つま先立ちする。 ユヅルは少し体を倒し口と口を合わせた。 オレの心臓がすごい速さで打ち始める…     切なさに心臓がぎゅーとなる。 長いkissをするとオレの口から耐え切れず 声が漏れる。 「……っ、ん…」 口を離したユヅルがオレの肩におデコを乗せる。 ユヅルの重みが肩に掛かる。 『ごめん』っと言って耳の下に唇を付けた。 こそばゆさに少し首を竦め、 「なんで謝るん…」 オレだって嬉しい。 と伝えた。 お前がしたいなら…なんでもするよ… そう心の中で呟く。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!