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オレがどうした?っと聞くと
気怠そうな吐息の後
『kissがしたいな…』
外を見たまま小さな声でユヅルが囁いた。
「ここでは無理だろ…」
『…そうだな 分かってるよ』
胸がぎゅーとなり。
切なくぎゅーとなり。
オレはユヅルの腕を掴み教室を出た。
屋上に続く階段にユヅルを連れ込む。
kissするんだろー?
オレはそう言って…つま先立ちする。
ユヅルは少し体を倒し口と口を合わせた。
オレの心臓がすごい速さで打ち始める…
切なさに心臓がぎゅーとなる。
長いkissをするとオレの口から耐え切れず
声が漏れる。
「……っ、ん…」
口を離したユヅルがオレの肩におデコを乗せる。
ユヅルの重みが肩に掛かる。
『ごめん』っと言って耳の下に唇を付けた。
こそばゆさに少し首を竦め、
「なんで謝るん…」
オレだって嬉しい。
と伝えた。
お前がしたいなら…なんでもするよ…
そう心の中で呟く。
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