君の言うままに…

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オレとユヅルと 高原良樹は1年の時のクラスメイト。 2年に上がった時、 オレとユヅルはまた同じクラスになり タカだけが別のクラスと離れたが 相変わらず仲はいい。 1年の時……始まりは些細な事から… 3人でつるむ事が多く。 休み時間も弁当の時間も女子みたいにいつも一緒に居た。 当然。 トイレも…連れションだ。 席が隣のタカとは授業中もコソコソと話をした。 ユヅルだけが少し離れた席になった。 そんなある日の授業中。 タカがオレに小声で言った。 『マサミさ… ユヅルの事 好きなの?』 …へ?  「…なんで? なに言ってんの?」 『だって  いつもユヅルを見てるだろ』 って、タカの顔がマジで全然笑ってなくて。 本気で言ってる?ってなって… オレたち3人仲がいいんだから当然だろ!って思って… タカの顔を見つめる。   『お前さ…』 ちょっと呆れ顔で、 『自分で気が付いて無いの?  いつも目がユヅルを追ってるぞ』って。 気づけよ!バカって。 なぜか、顔がちりっと熱くなった… 隠すように頬づえをついてユヅルの方を見る。 ユヅルもいつもの様に机に頬づえを付き、 右手で器用にシャーペンをクルクル回しながら 授業を聞いている。
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