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「な!俺達、もう別れよう!」
「えっ…」
下着を身に着けていた彼女が一瞬、カラダを硬直させたのち、反転させてベッドの上で天井を眺めている俺の顔をじっと見つめていた
どうして?って、その涙に濡れる美しい目が問いかけている
「先日、銀座でおまえがいかにも金持ちのオトコと、楽しそ~うに歩いているのを見かけた!
何者だ!?あの野郎!」
「同じ部署の先輩で、会社での身の処し方等、いろんなアドバイスをもらっていたの!」
「で、その後、ホテルに行ったか!」
「そんな事ありません!
その後、カフェでコーヒー飲んで別れたわ~!
彼とは、何もないわ~!」
「どうだか!
さっき、俺に抱かれながら、頭の中でずっとあの野郎の事を考えていたんだろう!?」
「違う!
あなたに抱かれながら、これから、あなたとの幸せとかに、想いを馳せていたの!
ねぇ、信じて!!!
今までも、そして、これからも、あたしはあなたのオンナです!
生涯、あなたに尽くす事を心から誓います!」
「いや、信じられないね!
どうせ、俺達が結婚したとしても、おまえはすぐに俺以外のオトコに抱かれるだろう!
そんなオンナ、誰が信じるか!」
強いショックを受けた彼女の目に絶望の色しか…ありませんでした
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