【最終話】Separate Blue

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あと…10m!! 青く透き通る、揺らめく世界を弾丸のように切り裂いて突き進んでいく。 後続は…こねぇ!! 右左右左とリズムよく脚を水面に打ちつけて浮力を得る。 伸ばした腕を身体の内側に掻き込んで、勢いのある推進力へと変えていく。 躍動する身体にみなぎってくるチカラ… そのチカラが俺を前へ、前へと推し進めていく。 「坂東、お疲れ!!」 プールサイドに上がる俺に駆け寄ってくるンダ。 「まぁ、当然の結果っしょ?」 俺のタイムは50.23 暫定1位。 …まぁ、まだ予選2組目だけど、決勝に十分進出できるタイムだ。
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