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「アオイ君から聞いたのだが君はマヤ君の魂を救おうとしているのだろう?しかし今あそこに入るのは危険だ」
レインはキリナに釘を刺してきた。
「それは承知の上です、ですからレイン博士の力を借りたいと思い、ここに来たのです」
キリナはこう切り返した。
切り返されたレインは目を瞑り思わず表情をほころばせる。
「そうか、その頑固で揺るがないところも、マヤ君にソックリだ、まあ良いだろう、私がデータを取って置くから君はこの街を思う存分散策して来なさい」
レインはこう言いパソコンに目を向けてキーボードを打ち続けていた。
「宜しくお願いします」
キリナはレインにお辞儀をし、部屋を出た。
「良いんですか?引き止めなくて…」
横からレインと同じく白衣を羽織った若い女性がレインに話しかけてきた。
年齢は20代前半位でキリナと同じ位、いや少し上くらいか、眼鏡をかけた知的な感じの女性だった。
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