第3章

4/7
前へ
/145ページ
次へ
学校も終わり、今朝のやりとりも忘れた頃、俺はマリアを駅前で待っていた。 「お待たせ、テンくん」 マリアの優しい声が聞こえた。 今日もマリアは安定の美しさだ。 電車で出会った頃に比べるとどんどんマリアを好きになっている自分がいる。 「行こっか」 そう言ってマリアは俺と腕を組み、カラダを俺に寄せた。 マリアのいい香りが鼻を通り、俺の気持ちはより一層高まった。 今日は期待できるぞ。 そんな予感が俺を包み、頭はマリアのことでいっぱいになっていた。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加