第3章

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お腹も満たされ、マリアの機嫌も良さそうなのを確認し、コンビニに寄りたいという口実をつけて、俺はホテルがある方向に向かった。 「マリアはさ、ラブホ行ったことある?」 「んーあることはあるかな」 あることはあるって、微妙な返事をしてくるな。 俺から聞いときながら誰と行ったか気になるし、ヤキモチのような、またイラっとするような。 「行きたいの?」 「そりゃあ俺は彼氏だし、マリアはラブホ知ってるのに俺は知らないのも何か悔しいし……そこのホテルに今から行かない?」 「今からは行かないよ?制服だから入れないし、遅くなるとママに心配かけちゃうし」 マリア様は甘くないね。 今日という日よ、さようなら。 今日はタージマハルが頂点でした。 あっ、すず来ないかな。
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