第1章

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「私、そろそろ帰るね」 「……ん、あぁ」 眠気で目を開けるのも億劫の中、甘い香りと柔らかい唇が優しく触れる。 今日はマリアが家に遊びに来ていた。 マリアは高校は違うが同い年の高校二年。 思春期の煽り。 今日もどちらともなくキスをし、求め合った。 マリアは客観的に見てもいい女でスタイルもいい。 持って生まれた大人っぽさと色気で恋愛の経験値も俺なんかより全然上だ。 俺はマリアが初体験だったが、マリアは違った。 楽勝と思っていた初体験は緊張し過ぎてすぐイってしまったのを俺はまだ少し引きずっている。
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