はじまり
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玄関に、靴はない。 廊下の奥を懐中電灯で照らせば、狭いリビングが薄っすらと見える。 不快感を押し殺し、土足のまま室内へ踏み入った。 頼りない明かりに照らされた周囲の壁には、茶色のシミが、そこかしこに見てとれた。 手形だ。 無数の小さな手形が、模様のように浮かんでいた。 反射したのは、乾きかけた黄色の水溜りだ。
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