227人が本棚に入れています
本棚に追加
編入生は変わっていて…
私は初めて人から
〝苦手〟
と言われた。
しかも作り笑顔まで見抜かれて…。
皆私に媚を売ったり…
気に入られようと必死だったから…
この子なら本当の私を見てくれる…そう思った…
人を好きになることなんて一生ない、と思っていましたが…
本気になりそうです…。
私を忘れてほしくなくて…自分でも驚くくらい自然に口付けを交わしていた…
「ゃ、んっふ…ふぅ、ん…」
うっすらと目を開けて彼の表情を見ると…
とても可愛らしい顔をしていた。
目をつぶり、頬を赤く染めて…
その瞬間…私は彼が欲しくて堪らなくなった…
口を離すと彼は脚から崩れ落ちて床に座り込んでしまった…
可愛い…好きな子には優しくなる…といいますが…本当にそうですね…
守ってあげたくなります…。
「…可愛いですね……睦月」
そう言うと彼は顔を真っ赤に染めて否定する。
自分の名前を呼んでもらえるとすごく嬉しくて…つい、自然な笑みをこぼしてしまった…。
睦月はツンデレなのでしょうか…
起こったあとにお礼を言うなんて…
あの可愛らしい顔も好きですが泣き顔も似合いそうですね…(変なスイッチが入った)
私は理事長室に入っていく睦月を見送りながら
―――睦月が理事長の血縁ならばまずは理事長に挨拶をしなければいけませんね…←
なんてことを考えていた…
(名前で呼ぶことにしたらしい…「カップルみたいでステキでしょう?by誠」)
最初のコメントを投稿しよう!