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僕の視界の中には二人しか写っていなかった。
周りの滑り台もブランコも砂場も眼中になしだった。
ただ二人だけを見て余計な物は見ていなかった。
外灯が照らす中、僕は二人の前に立った。
その時の萩原さんは轆に身を預け、目をつぶってまるで寝ているように見えた。
轆は僕に気付いて声をかけてきた。
静かな声で………ぶつぶつと。
僕はそれらを聞き流して、本題を聞いた。
ぶつぶつと呟くように話していた轆は話すのを止めて、少し間を開けて……………
本題を話し初めた。
「預かってほしんだ。」
それが今日、僕を呼び出した理由だそうだ。
僕は反射的に。
「何を?」
と、言った。とゆうより言ってしまった。
多分、条件反射みたいな感じだ。
用件を言っても、その用件を満たすための物がなければ、用件は達成できないのだから……。
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