あとがき

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ミステリ要素に挑戦を、と思い立ち書き始めました『ラストノートの溺惑』。 技術的に足りないものを痛感するばかりでしたが、なんとか書ききりました。 他にも攻めがツンデレ(?)等、ミステリ以外にも個人的に初めてな部分が多い作品になりました。 書いている間はとにかくプロット部分で悩まされました。 元々ある程度決めて実際に書いて肉付けする派なので……。 ミステリ部分は骨組みをしっかり立てないことには話にならないので、難しいですね。 第一章の終盤にノアからウィリアムに贈ったチグリジアのアロマオイル。 一応あのプレゼントにも意味がありまして。チグリジアには、『私を助けて』という花言葉があります。『香り』と同等に今回の作品のテーマです。 受けのノアに関しては『二面性』を意識して書いていました。 一方ではクールで頭の切れる男であり、面妖な魅力を持つ。 もう一方では、ウィリアムに対して臆病に自分の弱い面をさらけ出す。 攻めのウィリアムは真面目な刑事ですが、ひたすら鈍くてデリカシーのない男です。 恋愛には無頓着で、過去の恋人からもデリカシーの無さ故にフラレる男。 ちぐはぐな二人ですが、喧嘩しながらも仲の良いカップルを目指しました。痴話喧嘩の部分は書いていてとても楽しかったです。 最後になりましたが、たくさんの作品の中からラストノートの溺惑を読んでいただき、ここで出会えた皆様へ、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。 楽しんでいただけたなら、幸せです。 ps. 今後応援特典にてSSを追加予定です。 よろしければもう少し二人の物語にお付き合いください。 2016.8.31
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