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ナオキの顔が私の目の前に現れる。  端正な顔を持った優男(やさおとこ)  キリッとした眼差し、スーッと鼻筋の通った鼻、まるで、俳優のような男。テ レビや映画の中で、俳優がアップで映し出されたような衝撃。  …イイ男…  私は心の中で叫ぶ。  ナオキとキスをするとき、あるいは、ナオキが私のカラダの上に覆いかぶさる とき、私はナオキの顔を見ながら、いつも考える。  この男は私のものだと。  果たして、女というものはいつもそう考えるのだろうか?  答えは否、    やはり、相手による。  自分が誰に対してでも、自慢できるものを手に入れたとき、誰もが同じ気持ち になる。  
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