第1章

5/7
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ボタッボタッっと今すぐにでも発火しそうなマグマを落としながら得体の知れないソレは立っている。 こいつなのか…?この町を破壊したのは…。 「…ない…見つからない……ない…ない…。」 「何を探してるんだ?」 俺は思わず…口にしてしまった…。 ヤバい…殺される…。 俺に気づいた。 「大事な…もの…大事な……もの…。」 驚くことに…返事をしやがった…会話が成立している…。 「お、お前の…大事なものって…何だ?」 「カケラ…。」 「欠片?」 「人間だった頃の…記憶…。クリスタルをなくした…だから…探してる……見つからない…。」 人間だった…?この姿、人間には見えない…どうやったら、こうなるんだ…? 化け物のような…得体の知れない奴…元は人間だったのか…。 事情はわからないが、何だか可哀想だと思ってしまった…。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!