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《第3本部、第8、第7小部隊オールクリア。第6部隊、第2本部の前方にデモンズ襲来!至急第5小部隊の応援に向かってください!!》
白い廊下に響き渡る焦った様子の女性の声と…
「ひぃぃぃぃぃ!!やべぇよぉぉぉぉぉ!!死期がもう、直ぐそこまで来てんじゃねぇかぁぁ!やべぇよぉぉぉぉ!第2本部ってすぐ手前じゃねぇか!おっさん!!ここ大丈夫だよね!?第1本部って強いって言ってたもんな!?」
「うるせぇ!サル餓鬼!!俺はおっさんじゃねぇ!ごちゃごちゃ言ってねぇで速く走りやがれ!!俺は今悪魔なんかと戦えねぇんだよ!!」
「………これを機会に煙草なんて止めればいいんじゃないのー?おっさん」
「るっせぇぇぇ!このクソガキがぁぁぁ!サル餓鬼も笑ってねぇでさっさと走りやがれ!!死にてぇのか!」
その廊下を走る二人の少年とやや遅れ気味に後ろを走る白いスーツに身を包んだ男性。
その姿はさながら何かに追われているようである。現に今、3人の100m後ろにある扉からは外側から叩きつけるような音と、獣のような唸り声が聞こえている。
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