くすんだ真珠

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「ん……んん」 「ほら、動かないで。じっとしないと、あげないわよ?」 「う、ん。で、でも……」 私の目の前で、顔を赤らめて絡み合う二人。 間違いなく私は眼中にない。 「ほーら、だから動かないの!」 「や、痛い!痛いよ」 「仕方ないでしょ?慣れてないんだから」 なおも続く行為。 止めてもいいけど、面白いのでそのままにしておく。 「ふ、ううん」 「そぅ、いい子よ」 「あ、あぁ、気持ちいい」 「そう?もっと欲しいのかしら?」 目を閉じて、されるがままの方が、僅かに頷く。 「フフ、ならちゃんと口で言ってね? "ください"って」 「う、うー」 恥ずかしそうに瞳を潤ませるも、そんな事で相手は許さないだろう。 やがて、観念したかのように、彼女は口を動かす。 「……く、ください。カミラク様のを私にくだ……」 「アホかお前らはー!」 なんだ、いいとこだったのに。 とってもいい雰囲気は、元気な男の子の声でぶち壊されて、二人も引き離されてしまった。
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