水辺

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水辺

いつも気付くと 私はここにいる 底知れぬ暗い気持ちが 雨に濡れた傘のように ずしり と身体を重くする 『離さない 』 『誰よりも……』 甘い誘惑はいつも傍にあって けれど ……そんな言葉は戯れ言で 気付かず溺れた私が敗者 気づけば もう長い時間 ここにいる 水辺はいつも 私を呼ぶ
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