第1章

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後藤には子供がいる。 まだ、小学校にも上がっていない小さな男の子。 何の抵抗もできない小さな子供………。 叩いても蹴っても殴っても何も抵抗できない小さな男の子………。 自分の子供の事を思い出し震える後藤の前で、子供は後藤の後ろで面白そうに笑うとこう言った。 「親オークションを開催します」 恐る恐る振り返る後藤、その後ろではニコニコと楽しそうに笑う後藤の子供。 その手には、幼子には似つかわしくない牛刀………。 この日以降、後藤の姿を見たものは誰もいない………。 (親オークション参加しますか?) おしまい。
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