15人が本棚に入れています
本棚に追加
その日の事件を刑事である後藤晋平は、絶対に忘れられない出来事になるだろうなと思った。
事件内容は、とある数十人の男女が一斉に失踪、上は40代から下は高校生までと全く面識のない男女が同じ日に一斉に失踪したのだ。
脅迫文も届かなければ、失踪した理由がまったく分からないとテレビでは、毎日のようにこの事件が取り上げられ、後藤も事件解決の為に一生懸命駆けずり回ったが一向に手掛かりがつかめなかった。
まるで神隠しにあったかのように消えた男女たち………。
一体全体どこに消えたんだと後藤がやきもきしていたある日、事件は急展開を迎えたのだ。
とある公園、そこでなんと幼い子供達が大人の腕や足などといった、身体のパーツを使って遊んでいたのだ。
当然それを目撃した大人達は、すぐさま警察に通報して調べたところ、子供達が遊んでいたパーツは失踪した男女の物と判明した。
パーツを持っていた子供達に、これをどこで手に入れたか聞いたところ、子供達は全員同じようにこう答えた。
「親オークションで買った」
そして、この事件の首謀者が見つかったと聞き、首謀者の年齢を聞いた瞬間、後藤は嘘だろう!?と我が耳を疑った。
親オークションの首謀者………。
それは、何とまだ小学校に上がったばかりの7歳の男の子だったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!