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すぐさま取り調べが始まり、取り調べには先輩刑事と補佐で後藤が立ち会った。
「もう一度聞くけど、君は何歳かな?」
「7才です!」
ハキハキと答える子供は、どこにでもいる普通の小学生。
こんな子供が本当に事件の首謀者なのかと、後藤が疑っていると先輩刑事は落ち着いた声で子供に話しかけた。
「親オークションってどんなことをするのかな?」
「あのね!いらなくなったパパとママを他の子が買って遊ぶの!買ったら何やってもいいんだよ!」
「例えばどんなことを?」
「あのね、バラバラ遊びとかねー僕たちををすぐ叩いたりとか蹴ったりするから、それをやったりとかねー僕は火を近づけられたから火を近づけて遊んだらすっごく大声出して面白そうだったよ!
他の子はねゴミ箱にいれて遊んでたよ」
そう無邪気に笑って答える子供に後藤は思わず絶句した。
よく見ると、子供の白い腕には痛々しい痣や火傷の痕が残っていて、確かに虐待の痕が残っている。
だけど、こんな子供が果たしてあんな人数の男女を誘拐できるのか?
やっぱり首謀者がいるんじゃないのかと、後藤が子供を見ていると、子供は後藤を見てニコリと笑った。
「あのね、おじさん!僕たちまだ小さいけど沢山集まったら何でも出来るんだよ」
「え………?」
「たーくさんたーくさん集まったね、子供は大人に勝っちゃうんだよ」
そう言って笑う子供、しかしその笑顔がどこか不気味で思わず一歩退くと、追い打ちをかけるように子供はこう言った。
「おじさんも、誰かに買われて遊んでもらえるといいね!」
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