第1章
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時計を見ると 乗る予定の電車が 来るまで30分足らず。 家に戻る余裕はない。 今日出向く場所は、県外。 仕方ない、 今日は切符で行こう。 諦めてそう思い、 財布を取り出し、 券売機の前に立った。 そこで 第二のショックが襲う。 “行き先がない!” 指差確認しても どこにもない。
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