雀とハルとヒヨリとアメリア。

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「やぁ、ボクは皇紅亜だよ。 因みに女性じゃないから、 そこんとこよろしくね?(キラキラスマイル)」 ……。 カメラ目線の皇先生。 「あの……皇先生?どこ見てるんですか? ……生徒達、こっちです…… 皆とっくに、整列してますけど……」 天井が高く周囲を鏡で覆われた、 畳の敷かれた広い武道場に、 剣士学科の一年生と二年生が、集められていた。 「おや?雀くん……いいじゃないの?その銀髪……サラサラだなー」 「ちょ……話、噛み合わんな、この人……」 手刀で、皇先生の手を跳ね除ける瀬木銅 雀。 ※以下、雀。 「む?避けた?……雀君……君って奴は、 何て こしゃくな真似を!ハッ!」 さらに雀の銀髪に、手を伸ばしサラサラしようとする皇先生。 「させるか!ヤッ!」紙一重で、かわす雀! 「やるな!雀君!ホッ!ハッ!」 激しい攻防戦!両者1歩も譲らず! 執拗に、サラサラしようとする皇先生! が、しかし! 異性にしかサラサラさせまいとする雀! そのスピードは、よもや常人の目にも止まらぬ速さだ! 「は、速ぇぜ!2人の動きが全く見えねぇ!」 一つ目をキョロキョロと廻し、 叫んだのは、Eクラス(不良クラス)の、 二年生剣士イピリアだ。 両手が刃物(ブレード)である。 妹のピリ子も、隣にいる。
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