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フムヒミ連合本部。
FUTURE.NO.その他二人は、円座に着く。
今日の議題は、生産性についてである。
FUTUREは軽く咳払いをする。
「皆の衆、集まってくれて嬉しいよ。今日も会議が始められることを幸せに思う」
「早く始めよう」
「UN、これは必要なことなんだ。まぁいいけど。ご存知の通り、フムヒミ連合は能力者の逸脱を防ぐ機関だ。抑止力とも言っていい。今日話し合いたいのは、我々が何を生み出すのかということについてだ」
「生み出す?」
NOTHINGは首をかしげる。
彼女には分からないのだ。
何も生み出すことが出来ない彼女には、それが分かっている。
「私たち、フムヒミ。生み出す、否定する、から、無理。生み出すの、無理」
「そう。定義上はそうだ。しかし、無理ならその無理が否定できるはずなんだ。他ならぬフムヒミ連合なら、ね」
「笑止」
NOTHINGは軽く鼻で笑い、それ以降話すことはなさそうだった。
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