618人が本棚に入れています
本棚に追加
《平塚勉side》
閉められたドアを見つめる。
―――あぁ、やっちまった。
言うつもりなんて無かったのに。一言話しただけで……止まらなくなってしまった。
無理矢理、あんな事するつもりなんて……最初は本当に無かったのに。
―――優希は、たまに……かっこいい時がある。
顔は整っており、中性的な顔立ち。綺麗だけれど……何処か可愛い。そんな、奴。
けれども、時々……優希は想像もしない、男前な言動をとったりする。
―――正直、あんな反撃を喰らうとは思ってもみなかった。
あんな脚で押し潰されて、反応しかかっている自分のモノが……恥ずかしくなってくる。
……ゴホンッ。
とにかく、あのギャップが好きだ。
可愛いのに、守ってあげたくなるのに……。
あんな、かっこいいことをサラッと言う。
あんな、嫌われて当然のことをしても……また笑って友達に戻ろうなんて言ってくれる、あの寛容さが好きだ。
―――なぁ、優希。もう少しだけ、好きでいても……いいよな?
最初のコメントを投稿しよう!