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―――不覚にも、年下相手にドキッとしちゃったりして……。
……って!俺…何、年下相手にグイグイ来られてるわけ!?しかも、男だぞ!?(優希先輩似の…)
「あー……そうか。じゃあ、もうそろそろ着くな…」
「今、話逸らしましたよね?……また冗談とか思ってるんですか?」
「いやぁ……別にそーゆー理由じゃ…」
―――俺って、こんな奴だったっけ?
こんな、相手から押され気味だったか?
―――コイツは……俺を狂わせる。俺を調子づかせない…。
さっきから、信号が早く青になってくれ……そんな事しか頭の中にない。
俺は、こんな焦る人間じゃなかった。
いつもなら、俺が相手を焦らせ……俺の方に波を持っていくのに……。
「ねぇ…、健先生…?」
そう言って、近付く水城の顔……。あ、もうヤバイ―――
「…信号、青ですよ?」
「……分かってるよ!」
―――紛らわしいんだよっ!このクソガキがっ!!
そう、心の中で悪態をついているうちに……一度見た水城の家が見えてきた。
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