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ビチッ!
「いった……!何……うわっ!?大倉さんっ!?」
「お前、いい加減起きろ。いつまで寝てんだよ。……しかも、何の夢見てたんだ?お前、すげぇことになってるけど……」
そう言って、俺の下半身……を指差した。
「なっ…き、気のせいです!お、大倉さんの目がおかしいんですよっ!」
「……お前な、そんな分かりやすい嘘ついたってバレバレなんだよ。……ほら、早く本当のこと話した方がいいんじゃねーの?」
―――いやいやいや、大倉さんの後ろに突っ込もうとしてました、何て言えるわけないだろっ!!
「アハハハ……たかが夢ですよ。大倉さんにデコピンくらって、起きたときには忘れてましたから!」
「……へぇ?そうか。じゃあ、お前の寝言で夢の内容、判断してやろうか?」
思ってもみない大倉さんの発言に、俺は動揺を隠せない。
「えっ…!?あっ、あの……俺、寝言とか…言ってたんですか……?」
―――もし、その寝言が聞かれているのならば……もう、勘の良い大倉さんにはバレているようなものだ。
「あぁ。思いっきりな。」
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