618人が本棚に入れています
本棚に追加
―――やはり、大失敗だった。
店員にもジロジロと見られるし、最悪な事に時間帯も時間帯なので、女子たちが沢山集まっていた。
……高校生だろうか。私服の2人組も居れば、制服を来た5人ぐらいのグループもいる。他にも女子たちが沢山居て…本当に場違いな所に来てしまったようだ。
「健さん!ほら、何食べますか?」
そんな女子高生の目を諸共せずに俺にメニューを寄越す目の前の男子高生……。
―――あぁ……。これさ、俺だけが場違いなんだろうな。だって、傍から見たら水城もカワイイ系に入るもんな……。
「……チョコバナナワッフル。」
「あ、良かったー!被らなくて!俺、イチゴだったんで良かったです。…あ、すみませーん!」
水城に呼び止められた店員が手際良く注文を受け、そのまま中へと消えていった。
「健さん。」
「ん?」
「俺、健さんのことが……知りたいんです。」
「……知りたい?俺の何を?……別に、何も魅力とかないぞ?」
「……魅力とか、そういう事言ってるわけじゃ無いんです。」
「じゃあ…」
最初のコメントを投稿しよう!