君の面影が消えるまで。

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「俺が知ってる葉山健って人は、俺の中では……塾の先生、って事しか無いんです。……だから、知りたいんです。もっと、健さんの事を…知りたい。」 「……水城。」 真っ直ぐな眼差しで俺を見つめる水城が……自分の過去を見ている様な気がした。 ―――俺が、優希先輩に……恋していた瞳。 多分、自惚れでも何でもないんだろう。 ―――コイツは……一生懸命、俺に想いを伝えようとしてくれている。 「ねぇ、……先生は、どんな恋愛してきたんですか?先生のことだから、遊びまくってましたか?」 「うっ……」 「うわ、その反応…図星ですか。……まぁ、健さん、モテそうですもんね。現に、塾の女子たちからも大人気ですしね。」 「……確かに、遊んでたけどさ……本気で好きになったのは一人だけだから。」 「えっ……それは、だれっ」 「お待たせしました!チョコバナナのお客様ー。」 「あ、はい。」 「イチゴのお客様ー。ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」 「はい、大丈夫です。」 「それでは、ごゆっくりどうぞ!」
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