君の面影が消えるまで。

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水城が何か言いかけたような気がしたが、目の前に運ばれて来たワッフルに俺の心は奪われていた。 「……美味そう。」 それは、水城も同じだった様で今は目の前にあるワッフルに釘付けだ。 「…食べましょうか。さっきの話はまた後でしましょう。」 「あ、うん。分かった。」 「じゃあ……いただきます。」 「いただきます。」 そして、ワッフルを一口サイズに切り分けて自分の口へと運ぶ。 「……うまっ!何これっ、ちょーフワフワなんだけど!」 思わず興奮して話してしまった俺。 ―――いやいや、だって……すっげぇ美味いぞ!? 「そうですね!ここのワッフル有名だけど……本当に美味しいです。久し振りに、アタリのお店ですよ。」 「お前、よく店とか散策に行くのか?」 「はい。学校の友達とかと話題になった店には結構行ったりしてます。……まぁ、お金に余裕がある時だけですけどね。やっぱり、美味しい所は値段も高いんで。」 「ふーん……。何か、そういうの、…いいな。」 ―――何か、高校生って感じだ。
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