幸せな日々に、甘いエッセンスを。

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「……っ、一緒に、イくかっ」 「はっ、……はいっ…!」 ―――そして、俺たちは同時に果てた。 俺が、鍛えられた翼さんの腹に吐き出したモノをティッシュで拭いとりながら、翼さんは俺の髪を優しくすいている。 「……何ですか?」 「いや、別に。」 そう言いながらもニヤニヤと笑みを浮かべている。 「翼さんっ、何笑ってるんですか?気持ち悪いですよ。」 そう俺が言うと、徐々に近付く唇。 ―――そのまま、また唇を奪われた。 「……いや、ただ…幸せだなぁと思ってさ。」 「なっ……!」 たった今までドS降臨してたくせに……こんな事をサラッと言ってしまう翼さんには本当に敵わないと思う。 「……しかも?優希がやっと下の名前で呼んでくれたし?」 「はっ……!?たっ、たまたまですよっ!ノリです、ノリ!」 「……へぇ?俺、結構嬉しかったんだけどなー。翼さんって、お前が呼ぶの。……なぁ、もっ回聞きたいんだけど?」 「い、……恥ずかしいですって!」 すると、更に距離を縮めてきた翼さんがほとんど耳に触れそうな近さで俺に囁いた。

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