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「いえ、違います。
せっかくの休み時間なので
ひとりじゃつまらないし、話し相手をしてもらっていますが...」
問題ありませんよね!ってオレが答えた。
副会長は眉間をギュと寄せ 「...そうだな」って言った。
金曜日の放課後リストを生徒会室に持って来るようにって言って出て行った。
ずーっとオレの前に立っていた涼は完全に出て行くのを見送って振り返る。
何も言わずにオレを抱き寄せた。
「....涼」
胸に寄せられた顔を少しだけ離し すぐ上の顔を見る。
オレの背中に回っていた腕を離して両手で頬を押さえて唇を合わせてきた。
おでこにも唇が触れた。
オレは涼の腰に両腕を回し
「オレは大丈夫だから...心配するな」って、
右手で涼の尻をパンと叩いて、
「さぁ やっちゃおうか」って明るい声で言った。
(涼....) オレは大丈夫だよ。
お前がいるだろ。
お前はオレを護るんだろ。
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