オレが1番だ。。

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「虹朗ー」 涼に呼ばれて駆け寄る。。 「おせっーよー」って口を尖らせる涼。。 『だってー・・・ オレだっていろいろ用があるんだよ』 って言って頬を膨らませる。。 『で、 何の用?』 涼は右手の人差し指で自分の唇をトントンと2度タッチする。 オレは大袈裟にため息をついてみせる。 涼の前に立ち オレも涼を真似て右の人差し指を立て 指でクイクイと招く。 こっちに来い指で呼ぶと涼がオレの前に顔を出す・・・ オレはちょっと目を細め意地悪く・・睨み付け 涼の唇にぶっちゅーっとキスをする。。 『どぅ?』 オレは微笑みながら聞く。 涼は、 「虹朗、 そんなのはキスとは言わねーんだよ・・・」 そう言うと左手を首に回し  右手で顎を上げた。 きつい激しいキスをする・・・ オレは苦しくなり少し口が開く・・・ 涼の舌が滑り込みオレの口の中で動く。 経験の少ないオレはそれだけでドキドキと鼓動が速くなり 息苦しさに唇を離した。 「キスだけでイケそうだろー」って涼が笑う。 また 顔を近づけてきてオレの唇を ぺロリっと舐めた。 (もー)  心の中で呟く。 「オレが1番だろー」 ってオレの顔を覗き込む。 オレはちょっと悔しくて、 嬉しくて 『どうかなー』ってシラっとした表情を作って言う。 涼は、 「はぁ...」 って眉間にしわを寄せた。
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