オレが1番だ。。

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授業終わりのチャイムが鳴り終わり先生が教室から出て行く。 オレはそのまま椅子にドンっと座った。 なんだか...疲れたしだるい。 机に突っ伏す。 すぐに後ろから声がした。 「虹朗 どうした?」 オレは突っ伏したまま 『 ーん。 なんかさー 疲れた 』って溜息を吐く。 「お前さ 何でもかんでも ひとりでやり過ぎなんだよ」って、 ちょっと怒った口調が頭の上から降る。 「今日は このまま帰ろうぜ」って、 図書室の方は明日 朝早く来ればいいし...オレも来るからって涼が言った。 オレは体を起こし後ろで立っていた涼に振り返り見上げた。 涼はふざけた様に右手をオレの顔の高さに差し出した。 オレは思わず笑顔になり その手を掴むと 涼は掴んだオレの手を一気に引き上げ オレは勢いよくピョーンっと立ち上がった。 「帰ろ」 涼のその言葉にオレは頷いた。 朝。  携帯のアラームが鳴った。 虹朗は携帯に手を伸ばす。 「...んー」 やっぱり 体がだるいし重い。 自分のおでこに掌を乗せ熱が無いか確認してみる。 (よく分からないなー) だるい体で起き上がり部屋を出てリビングへ向かう。 家族はもう それぞれ出掛けた後で、 いつもと変わらないテーブルの上に置かれた朝食。 それをチラッと見てから体温計を探す。 それはすぐに見つかりソファに寝転び脇の下に挿み目を瞑る。 ピッピッっとすぐに鳴る。 (あーぁ)  熱があったのかっと溜息が出た。
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