オレが1番だ。。

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今日は早く出て本のリストを作らないと... 涼も手伝うって言ってくれてたのにっと考えてから ゆっくりと起き上がり部屋に戻る。 ベッドに座り携帯を弄る。 メールを開き 受信ボックスをタップすると沢山並ぶ涼の名前。 直近のメールを開き編集する。 『おはよー  今日 オレ学校休むから先生に言っておいて』送信。 すぐに返信が届く 「何? 具合悪いの」 『熱が出た』 「何度? ひとり? 大丈夫か?」 思わず微笑んだ。 ...心配してんだ。 『ひとりだけど大丈夫。 そんなに高い熱じゃない  37.8度 薬飲んで寝る』 「解った。なんかあればメールしろよ」 また 可笑しくなって微笑んだ。 小さな子供じゃあるまいし...って笑えた。 そのまま布団の上に横になり 涼の言った事を思い出す。 ...会長に気を許すな。  1年のあの時を思い出す。 まだ入学したての4月。 色んな中学から集まったクラスメイト。 殆ど お互い事など知らないのにクラス委員長を決める事になった。 クラスの中がざわめくだけで決まる筈もなく... そんな中、先生が言った、 「1学期は先生が指名する」と。 入試の成績が良かったからとみんなに説明しオレが指名された。 きっと 何でも素直に遣ってくれる。 誰とでも上手く遣れると思ったんだろっと思う。  
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