第一章 ゲームのはじまり

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「一人ずつ殺すって言ったよね。明日はわたしが殺されるかもしれない」  彼女は目に涙をため、頭を抱え込んだ。  辺りの空気が重苦しいものへと一変するのを感じ取った。  クラスメイトの顔が強張っている。  そんなことないよとは言えない。これが夢で、今目が覚めてくれたらどんなにいいだろう。  わたしは不安な気持ちを抑え込むために、そっと唇を噛んだ。
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