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「それで山根、何で俺がエロ本について熱く語らなきゃなんないんだよ」
二人の男子学生は、放課後の教室で雑談を行っていた。
「いやいや、それが用事だから。そもそも、それしてくれないなら何が悲しくて清水と男二人で夕日をバックに見つめあわにゃあいかんのじゃ」
静まり返って足音一つ絶たない教室で向かい合う男子学生二人。
その間に挟まった机の上には、エロ本とDVDが散乱していたが、持って来たのは山根だった。
「いいか、清水。もしかすると、お前と言う超影の薄い学校の日陰者が一日にして有名人になれるかもしれないんだ」
「でもそれってエロ本を熱く語ってる所を芸人アプリに晒すって事だよな」
今まさに男たちの戦いが始まる。
…………………のかも知れない。
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