第2話

第1章

「何で俺がそんな恥晒さなきゃいけないんだ。する訳がないだろう」

　やはり山根は既にイカれていると判断した清水は、どうしたものか少し考えてみた。

「そうだな。でもそれだと俺もやりたくないんだが。俺も恥ずかしいしやりたくない」

　そう告げると見る見るうちに、山根の顔が真っ赤になった。

「だったら誰がこんな恥ずかしい事やるんだよ！！お前しか居ないだろこんな適役！！」

　誰が適役だよ！！逆ギレである。むしろこっちがキレそうなのに、逆ギレされ正直この場を立ち去ろうとした時、妙案が浮かび上がった。

　山根の持っていたスマホが今机に置いてあるのを確認すると、清水はどう振るべきかを瞬時に決め勝負に出た。

「なぁ山根。そもそもどうしてエロ本で語るというテーマにしたんだ？」

　その時、山根のスマホをかすめ取ると、RECボタンを素早く押し山根の顔が下から映る様にしかけた。