第1章

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「エロ本には俺のロマンが詰まっている。まさに俺にとってエロ本とはミルクの無いミルクティーである」  超格好良く言ったつもりの様であるが、ミルクの無いミルクティーはただの紅茶である。  後エロ本にロマンというがどの辺にロマンを感じるのかも意味が解らん。取りあえず後で山根には精神科医を紹介しようと思う。 「特にオバちゃんがいっぱい載っているのが良い!兎にも角にもオバちゃんじゃないと駄目だ」  山根の熟女好きという、どうでもいい性癖を熱く聞かされて清水はウンザリしていたが、とにかく黙って相槌を打った。 「シリーズとしては、湯けむり物と温泉物とプール物が特にいい!!」  それはどれも最早同じものだが、最早突っ込みを入れてしまいそうなほどアホな事を語り続ける山根に対し、清水は笑いを堪えるのに必死であった。 「その場所がジャングルであれば最早、最高であるっっっ!!」 「------ねぇよ!んなもん!!」  思わず突っ込みを入れてしまった。が、もうこれで十分だろうとすぐさま山根のスマホから芸人アプリに投稿を行った。
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