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『聖様、私達は怖いのです。私達は今まで、他の人達と交流をなるべく避けてきました。いきなり大勢の人達がここに来られたりしたら、不安なのです』
『我々も変わらなければいけないというのは分かっておりますが、それでも、急な変化が不安なのです』
ラキ「王国の人達の中にも私達に良くして下さる人達が居るのは分かっておりますが、それでも、聖様達のような人達が来て下さるとは限らないです」
聖「そうですね。人はそれぞれですから。分かりました。族長としてあなた達に課題を出します!街に積極的に出て下さい。そして、街全体の様子や街に暮らす人々を観て下さい。お風呂場の建設はその後でも良いでしょう」
『え?ま、街に出るのですか?』
聖「はい。全員で出るのではなく、数人で街に出ても良いでしょう。あなた達に欠けているのは、他の人達とのコミュニケーションです」
『コミュニケーションですか…………』
聖「はい。この閉鎖されたアトランティスに居たらいつまで経っても変わりません。ですから、積極的に出て、他の人達と交流して下さい」
『しかし、いきなりは………』
聖「別にいきなり人と話せとは言いませんが、ここに居ても何もアトランティスの発展がありませんよ?良いのですか?私達はあなた方の発展や繁栄を手伝っていますが、私達だけでは限界があります。あなた方も変わらなければいけません」
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