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ミカエル「あなた方は、今、分岐点に立たされていますよ。発展・繁栄か何も受け入れずに衰退していくのか?という分岐点です」
聖「時代は常に変化ます。その時代に取り残されてしまっては遅いのですよ」
『……………』
皆が黙ってしまった。
聖「ま、急なことだから、仕方ないか」
ラキ「いえ。聖様やミカエル様が言った事は理解できます。ただ、私達に街に出て行く勇気がないだけです」
『聖様達が住んでおられる寮は聖様の魔法で行き帰りしましたから』
『それにワシらは過去に王国に対して反乱を起こした一族。そんなワシらを街の人達が受け入れてくれるかどうか……………』
『それがもっとも深刻な問題なのです』
皆が口々に言う。
ローラン「しかし、あなた方は、逃走の身であった俺達を受け入れてくれた!ここに一時期住まわせてくれた!」
テレサ「そうですよ。あの反乱は既に人々の記憶から失いつつありますよ」
夫妻がそうフォローしたが。
『そう言われても…………』
マリア「あんた達!なんで前に進もうとしないの!確かにあんた達は過去に悪い事をやったのは分かるわ。しかしね。お姉ちゃんやミカエルお姉さん、ローランさん、テレサさんがこれだけ言ってもまだ腰を上げないの!!あんた達は過去を盾にして『今』を逃げているだけよ!!」
今まで黙っていたマリアが言った。
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