長期休暇(前半)

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 ミカエル「あなた方は、今、分岐点に立たされていますよ。発展・繁栄か何も受け入れずに衰退していくのか?という分岐点です」  聖「時代は常に変化ます。その時代に取り残されてしまっては遅いのですよ」  『……………』  皆が黙ってしまった。  聖「ま、急なことだから、仕方ないか」  ラキ「いえ。聖様やミカエル様が言った事は理解できます。ただ、私達に街に出て行く勇気がないだけです」  『聖様達が住んでおられる寮は聖様の魔法で行き帰りしましたから』  『それにワシらは過去に王国に対して反乱を起こした一族。そんなワシらを街の人達が受け入れてくれるかどうか……………』  『それがもっとも深刻な問題なのです』  皆が口々に言う。  ローラン「しかし、あなた方は、逃走の身であった俺達を受け入れてくれた!ここに一時期住まわせてくれた!」  テレサ「そうですよ。あの反乱は既に人々の記憶から失いつつありますよ」  夫妻がそうフォローしたが。  『そう言われても…………』  マリア「あんた達!なんで前に進もうとしないの!確かにあんた達は過去に悪い事をやったのは分かるわ。しかしね。お姉ちゃんやミカエルお姉さん、ローランさん、テレサさんがこれだけ言ってもまだ腰を上げないの!!あんた達は過去を盾にして『今』を逃げているだけよ!!」  今まで黙っていたマリアが言った。
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