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~日本~
ガブリエル「舞さん、更夜さん、準備は終わりましたか?」
舞「勿論」
更夜「俺も」
早朝、私、ガブリエルは、舞さん、更夜さんと一緒に慣れ親しんだ家を出ることになった。
2度とここには戻っては来ないのだから。
舞「ね?がぶり姉ぇ?お兄ぃが言っていた時間はまだ余裕があるよね?こんなに早くどこに行くの?」
ガブリエル「はい。最後の聖さんのお墓参りに行こうと思いましてね?」
舞「え?お兄ぃのお墓参り?」
更夜「どうしてだ。がぶり姉ぇ?」
ガブリエル「確かに聖さん達は向こうの世界に生きていますが、聖さん達の体はここに眠っていますからね。ここにはもう来られませんので。最後のお別れをと」
舞「あっ!?」
更夜「そうか。兄貴の体はここに眠っていたんだったな」
舞「うん。行こう!直ぐ行こう!早く!」
舞さんが走って行く。
更夜「姉貴!慌てるなよ!時間に余裕があるから!」
ガブリエル「そういう更夜さんも走っていますよ!」
二人共、肉体強化の魔法を発動させて、猛スピードで走っていた。
ガブリエル「ハァー。まだ地球だというのに。ま、仕方ありませんね。聖さん達に会える日をこの日を心待ちにしていましたからね」
私も二人の後を追いかけた。
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