勇者召喚

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 舞、更夜が私に抱き付いて来た。  聖「おっとっと」  勢いが有り余り倒れそうになったが踏ん張った。  聖「お前ら、勢いあり過ぎだ!」  舞「だ、だって」  更夜「兄貴ー!」  二人は抱き付きながら泣いていた。  聖「泣くなよ。お前ら」  ユカ「聖………」  ユカの目にもうっすらと涙が。  聖「ユカ…………巻き込んで悪かったな。今直ぐに地球に日本に戻してあげるわ」  ユカ「……………。うんん、良いの。私はもう既に一人ぼっちだから、この世界に聖が居る世界に偶然でも来られて良かったの」  私を含め、舞達も驚いていた。  聖「え?おじさんとおばさんは?」  ユカ「離婚したわ。私が下宿しているうちにね。私は両方に拒否されたのよ。要するに私は親に捨てられたという訳なのよ」  ガブリエル「では、高校は?」  ユカ「自主退学したわ。1学期が終わってからね。下宿の後片付けをして今日地元に帰ったのよ。そして、聖のお墓参りをしてそれから……………」  聖「そうだったのか?」  ユカ「最初は驚いたけど、偶然とはいえ聖が居るこの世界に来られて良かったと思ったわ。だから、私もそのまま留まりたいのよ」  聖「そうは言うものの、この世界は危険な事が沢山起きる世界なんだよ?ユカは舞達みたいに魔力が…………アレ?…………ある?ユカに魔力があるわ」
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