お昼のひととき

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   何も返せなくて、申し訳ないなとぼんやり思ってたら、笑いながら瀬戸君に言われてしまった。 今の僕、どんな顔してるんだろう? 分からなくて、僅かに首を傾げた。 「もう、可愛すぎて……やべぇな」 「っ……? せ、とく……んんっ……」 息が少しずつ整って来て、やっと喋れると思ったら、また瀬戸君に口を塞がれちゃった。 直ぐに、舌が入ってきたけど、さっきみたいに強引な感じじゃなくて、ゆっくりと僕の口腔を舐められる。 「んっ、ふっ……」 くちゅくちゅっていう音がなって、恥ずかしい。 けれど……優しく舐めてくる瀬戸君からのキスを、僕は拒む事は出来なかった。 暫くして、瀬戸君の手が僕の胸元に伸びてきて、掌で服の上から撫でてきた。 「っ……んっ……」 何度も円を描くように撫でられて、ちょっとくすぐったくなるのが気になりながらも、何で瀬戸君は僕の胸を撫でてくるんだろうって疑問に思っていた。 女の子じゃないから、そんな所撫でたって……ぺったんこなのにな。 ふと思って、今度は急に悲しくなる。 もしかしなくても、瀬戸君……女の子とするのを想像しながら、僕の胸を撫でてるの?
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