お昼のひととき

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   少しだけ乱れた息を整えていると、頭上から瀬戸君のそんな声が聞こえて、耳にキスされた。 「ぁっ……」 多分、いきなりだったからだと思うんだけど、身体が跳ねてしまって、おまけにまた、変な声がでちゃった。 恥ずかしい……。 「よしよし。ホント、可愛くてしょうがねーな……」 そんな僕に、瀬戸君は頭を撫でながら、そう言った。 「ごめ……」 「何で、優が謝んの? 何も悪くねーし」 瀬戸君はそう言うけど、やっぱり謝らなきゃいけない。 どうしよう……。 瀬戸君に気付かれる前に、離れなきゃいけないのに……身体、力が入んないよ……。 今の状況に困ってしまって、とりあえず身体を少しだけ横に向けた。 そうする事でバランスが悪くなって、瀬戸君の胸元のシャツを掴んでしまったのは、申し訳ないと思ったけど、手を離せない。 「どうした? 優……眠いのか?」 「う、ん……」 本当は眠くない。けど……瀬戸君がそう思ってくれるなら、もうそれでいいかも。 ああ……どうしよう。 身体が熱くて、苦しい……。 早く、治まって欲しいのにな……。
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