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あ、そうだ。
今日、瀬戸君と食べるなら、葎ちゃんに伝えなくちゃ。
――ガラッ
「おはよー。お、今日も二人とも居た。早いよなー」
さっき瀬戸君が予想した通り、筒井君が教室に入ってきて、挨拶してきた。
その後、筒井君が瀬戸君と仲良く話し始めたのを見て、僕はお昼の事を伝える為に教室を出て、葎ちゃんの教室へと向かった。
******
あっという間にお昼休みになった。
瀬戸君は、ご飯を買いに購買に寄ってから向かうと言うので、先に僕だけお弁当を持って、屋上へ向かう事になった。
基本的には、お昼は教室で葎っちゃんと食べていたから、屋上で食べるなんて初めてだし、瀬戸くんと食べれる事にもちょっとドキドキしてしまう。
そういえば……この学校、屋上って開放されてなかった気がするんだけど、本当に屋上でご飯、食べれるのかな?
屋上に向かいながら疑問に思って、ふと首を傾げる。
けど……瀬戸君が言ってたし、多分大丈夫だよね?
暫く歩くと、屋上に繋がるドアの前に辿りついた。
試しにドアを回してみるけど、鍵がかかってて開かない。
やっぱり、出れないんじゃないのかな?
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