お昼のひととき

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   「優、おいで」 ボーッとドアの前で突っ立てた僕の腕を引いて、瀬戸君が屋上へ誘導してくれた。 「わー……」 外の空気と、広がる青空。 やっぱり思ってた通り、今日は晴れてて屋上からの眺めは最高だった。 「優、気に入った?」 「うん! すごい……」 「だろ? じゃあ……あそこの壁に凭れながら食べようぜ。丁度日陰になってて、良さそうだし」 「うん」 掴んだままの僕の腕を引っ張って、言ってる所まで瀬戸運が連れて行ってくれた。 「よしっ……と」 壁に凭れながら横並びで座ると、僕はお弁当を、瀬戸君は購買で買ってきたパンの袋を開けた。 「「いただきます」」 お互いそういうと同時に、食べ始めた。 ご飯を食べながら僕は、このタイミングで少し前から疑問に思ってた事を、聞いてみようと思って口を開く。 「あの……瀬戸君」 「んー? どした?」 優しい目で僕を見つめる瀬戸君の視線に、少しドキドキしながら、続きを口にする。 「あのね……。瀬戸君は、僕のどこを好きになって、くれたのかなって……ずっと、気になってたの」
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