恋まで……もうちょっと２

お昼のひととき

初めてキスされた時、そして告白された時もそうで……本当はずっと、気になってた。

人気者の瀬戸君が、僕の何処を気に入ってくれたんだろうって。

「あー、それはだな……気付いちゃったからってやつだな。優の魅力に……」

「僕の、魅力……？」

けれど、瀬戸君から返ってきた言葉は、いまいち納得できなくて、首を傾げる。

僕の魅力って……なんだろう？

「まぁ、それは俺だけが知ってたらいいから、優は深く考えなくていいよ」

うーんと考え込みそうになった僕を見てか、瀬戸君は笑ってそう言ってくれた。

気にはなるけど、考えても分からなそうだったから、瀬戸君の言うとおり、これについてはそれ以上考えない事にした。

「あ……それと、ね……。瀬戸君、もう一つ……聞きたい事があって……」

一つ質問出来た事で、僕は更に続けて、気になってた事を聞く。

「んー？　なんだ？」

「あ、あのっ……付き合うって……一体、何をしたらいいのかなぁって……」

そうなんだ。

この前、自分が瀬戸君の事を好きだと分かって、思いを伝える事が出来た。

だから、こうして付き合える事になったんだけど……。